サクラと虹とおにいちゃん

 わたし、シェルティーのサクヤっていいます。ワンコの女の子。毎朝、毎夕、飼い主の“おとうさん”に連れられてお散歩に出かけます。やさしいおとうさんで、お散歩中も声をかけてくれたり、なでなでしてくれたり、わたし、いつもにこにこしてすごしています。  わたしには“おにいちゃん”がいました。ミカドおにいちゃん。わたしがこのおうちに来る前からいた、ワンコの男の子です。ミカドおにいちゃんは“ざっしゅ”のワ…

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お月さまの光

 さてさて、その日も、星のきれいな夜。  そして、例によって、ここに、不思議な力を使って、みんなで楽しく集まっている犬の仲間たち。  ジャーマンシェパードのライナ君。シェルティーのゆう君とサクヤちゃん。ラフコリーの風太君。豆柴のコマチちゃん。そして、ミックスのミカド君。 今夜も、みんなで仲良くわいわい。笑顔がいっぱいです。  あのお星さまのことがあってから、みんなはまたお星さまが落…

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落っこちちゃったお星さま

 その日は、星のきれいな夜でした。こんな夜は、よく猫たちが集まって、仲間と仲良くお話をするものです。  では、犬たちは?リードにつながれていたり、家の中にいたり。なかなか外では自由に遊べない?  いやいや、案外、ご主人さまが寝静まったころ、ふしぎな力を使って、こっそり家を抜け出して、猫たちみたいに楽しく遊んでいるかもしれません。だって、犬ってよくお昼寝してるでしょ?ご飯を食べて、お散歩をして…

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お知らせでちゅ♪

夕陽とワタチ、キレイでちょ みなちゃま ワタチのお父さん、 ふじのくに芸術祭文学部門文芸コンクール に応募して、 入選ちまちた いつもみなちゃまが応援してくれてるおかげでちゅ

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不思議な月夜の物語

不思議な不思議な夢を見た その夜はまん丸満月で 僕は水辺に立っていた 水辺は波も風もなく 鏡のように凪いでいた 水辺に映る満月を じっと凝らして見ていると なぜか昔の姫様が 水面(みなも)に映る月の中 膝を抱えて泣いていた 思わず夜空を見上げても 月の中には姫様の 影も形もないままで も一度水辺に目をやれば 水面…

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サクラの花とサクヤちゃん ~ ぼくらのつぶやきシリーズ ~

ある春のあたたかな日。 お日さまも少し西にかたむいた頃。 シェルティーのサクヤちゃんは、お父さんに連れられて楽しくお散歩。 お父さんの足は、この前の桜並木に向かっています。 サクヤちゃんはあのサクラ並木が大好き。 だって、サクラの花がいっぱい咲いていて、とってもきれいだったからです。 特に、サクヤちゃんのお気に入りの大きなサクラの木は、他のサクラの木よりもいっ…

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ずっと

あのときから ずっと まえよりも ずっと だからこのさきも ずっと ずっと ずっと

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お月様の光

さてさて、その日も、星のきれいな夜。 そして、例によって、ここに、不思議な力を使って、みんなで楽しく集まっている犬の仲間たち。 ジャーマンシェパードのライナ君。 シェルティーのゆう君とサクヤちゃん。 ラフコリーの風太君。 豆柴のコマチちゃん。 トイプードルの抹茶ちゃん。 そして、ミックスのミカド君。 今夜も、みんなで仲良くわいわい。 笑顔がいっぱいです。 あのお星様の…

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お星様のおはなし

その日は、星のきれいな夜でした。 こんな夜は、よく猫たちが集まって、仲間と仲良くお話をするものです。 では、犬たちは? リードにつながれていたり、家の中にいたり。 なかなか外には出られないもの? いやいや、案外、飼い主たちが寝静まったころ、不思議な力を使って、こっそり家を抜け出して、猫たちみたいに楽しく遊んでいたりして…? そして、ここに、そんな不思議な力を使って、みんなで楽しく集ま…

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むかしばなし 其の七 (終話)

其の七  ただ、東の国には、こんな言い伝えが残っております。  隣の小国より、お姫様がお輿入れになったその日に、南の大国が攻め入ってきたのでございます。東の国でもいずれは南が戦を仕掛けて来るであろうことは予測はしておりましたが、まさかめでたい婚儀の日に戦になろうとは、だれも知るよしもございません。姫様はなんとかご無事に東のお城に入ることはできましたが、戦とあっては婚儀は中止、婿の若様もこ…

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むかしばなし 其の六

其の六  姫様のお輿入れの朝、それはそれはよい天気で、朝の日の光は姫様の心とは裏腹に、眩しく輝いておりました。  城下には、南の国との大戦になる直前というのに、国中の民が姫様のお輿入れの様子をその目におさめようとあふれ返っておりました。ただ、あまり笑顔は見えません。かつて日照りに苦しむこの国を救った女神かともあがめられ、愛されていた姫様です。それだけではありません、姫様が文武と秘かに出会…

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むかしばなし 其の五

其の五  姫様は、それ以来、またずっとご自分のお部屋に閉じこもってしまわれました。子犬の咲耶のお散歩でさえ、侍女やご家来衆に任せきりになってしまい、そのせいか、咲耶にも元気がなくなってきた様子。以前なら、姫様の周りはお花が咲いたように明るく華やかであったものが、今では沈んでもの悲しい雰囲気に包まれておりました。  母上様はそんな姫様のご様子を大変心配され、殿様にご相談されておりました。し…

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むかしばなし 其の四

其の四  それから何日も泣き通した姫様でしたが、そのうち涙も涸れ果てたのか、泣くことはなくなりました。ただ、姫様のお顔からは優しい微笑みは消えてしまわれました。そして、ご自分のお部屋の中に閉じこもってしまわれたのです。  母上様はその姫様のご様子にひどく心を痛め、殿様に手まりを返してあげられまいか、と、何度もお願いしたのですが、その願いは聞き入れられません。もちろん、母上様には、姫様の悲…

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むかしばなし 其の三

其の三   そんなことがあった次の日。姫様は昨日と同じように菜の花畑で手まりを楽しんでおりました。昨日と同じようにかわいい声でお歌を歌い、昨日と同じように子どもたちが集まり、そして、昨日と同じように近くの水路に手まりを落としてしまわれました。手まりは昨日と同じように城の堀まで流れ着いて、また昨日と同じようにかの若者が不格好に泳いで手まりを拾い上げたのでございます。昨日と同じようにうつむいた…

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むかしばなし 其の二

其の二  その日は、春うららかな日でございました。城の周りには菜の花が咲き乱れ、この暖かな日を待ちわびた蝶が、菜の花畑をひらりひらりと舞い飛んでおりました。その菜の花畑の近くで、姫様は城を出て、母上様からいただいた手まりで遊んでいたのでございます。  めったに城の外へは出ることはない姫様でございますが、その日は本当によいお天気で、菜の花があまりにも鮮やかな色を放って咲き誇っていましたので…

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むかしばなし 其の一

其の一  それは、もうむかしむかしのことでございます。世は戦乱に明け暮れ、人々は、明日にも、いえ、今日にも戦が起きるのではないかと、たいそうおびえて暮らしておりました。  そんな中、平穏の時を過ごしている小さなお国がありました。そのお国は、南の大国と東の大国にはさまれておりました。いずれの大国もその小国の地を我が物にしようと企んでおりましたが、山々に囲まれたその小国はまるで自然の要塞で、…

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むかしばなし(改)

遠い遠いある昔 結ばれることない恋人同士 報われることない恋人同士 戦に荒れたその時代 小さな小さなある国の 小さな城がありまして 姫は手鞠が大好きで ぽかぽか日向でにこやかに てんてん手鞠と遊んでた 今日も笑顔で手鞠歌 いつもの調子で手鞠歌 姫はうっかり手を滑らせて 手鞠はころころ堀の中 ぷかぷか浮いて堀の中 それを見つけた下級武士 泳ぎが苦手な下級武士 …

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創作:仮題「ススムとタロー」 その4

ススムの泣き声とタローの鳴き声は、3月末とはいっても冷たく乾いた夜空の空気に広く響き渡った。 交番の周辺の家々でも、その声に気づいた人も多かった。 もちろん、交番の中にまでもよく響いていた。 交番の奥から、巡査が二人、慌てて飛び出してきた。 近所からも数人様子をうかがいに出てきた人もいた。 一人の若い巡査が、早速毛布にくるまれた赤ちゃんを見つけた。 「池上さん。赤ん坊だ!」 言われ…

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創作:仮題「ススムとタロー」 その3

そして出会い タローは、暗くなった街を歩いていた。 足には疲れがたまっていて、歩くのもやっとだったが、それでも、自分を置いていった飼い主に何とか会えるのではないか、というわずかな希望が、タローの足を進めていた。 人通りのすくない街。 タローがこの街に入って、何人かとすれ違ったが、だれもタローに気をとめる者はいなかった。 あるいは、リードもつけず、ふらふら歩いているこの犬に、少な…

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創作:仮題「ススムとタロー」 その2

もう一つの別れ タローがさしかかった街にも、さびしく冷たい風が吹いていた。 日はすでに暮れ、辺りは夕闇が墨を流したように広がっていった。 その街の片隅にある交番の前に、一人の女性がいた。 交番の赤い灯りに照らされた彼女の顔には、悲しみと失意が刻み込まれていた。 彼女の腕には、毛布にくるまれている赤ちゃんがいた。 彼女の顔とは対照的に、赤ちゃんの顔はただあどけなく、無垢で、赤い光を…

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創作:仮題「ススムとタロー」

最初の別れ 3月は下旬といっても、まだまだ肌寒い山の中。 吹く風は突き刺すようで、わずかに芽吹いている木々の間を自由にすり抜けて、吹きつけていた。 陽光は時に暖かいが、まだまだ風の冷たさには勝てない。 そんなわずかな希望のような日の光も、次第に西に傾いてしまっては、なかなか暖を取ることもできない。 そんな山の方からとぼとぼと歩いてきた子犬が一匹。 首輪に名前の書かれたプレートがつ…

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風さんが教えてくれたこと

今日もミカドお兄ちゃんとお散歩のサクヤちゃん。 今のおうちにきて、もうすぐ八ヶ月。 最初はとまどっていたけれど、今ではすっかりお父さん子。 お兄ちゃんにちょっかい出して、時々遊んでもらって、毎日が幸せ。 お散歩も、最初は苦手だったけど、今では楽しい日課。 ただ、大きな「じどうしゃ」や「でんしゃ」が通ると、立ちすくんじゃいます。 今日は2月とは思えないポカポカ陽気。 お散歩もとっ…

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ぼくらのステキなおかあさん

「風さん、風さん!どこかのステキなおはなしを聞かせてよ!」 「おや?ミカドちゃんね。そうね、久しぶりにお話しを聞かせてあげるわね。」 「どこか遠い、僕たちの仲間のおはなしがいいなあ。」 「そうかい?じゃあね…。」 おやおや? 何やら「にんげん」の女の子にだっこされたシェルティの男の子がだだをこねてますよ? 「イヤでち!イヤでち!まだお散歩したいでち~!」 “もう!ゆ…

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本日は、久々に詩を…

   恵み 悲しいのかい? つらいのかい? ゆっくりでいいから 慌てなくていいから 少しずつ 少しずつ… 背を丸めて うずくまって うつむいている君 まだいいよ そのままで ゆっくりでいいから 少しずつでいいから 少しずつ 少しずつ… 少し気が楽になったら その目を開いてごらん 君が流した涙が いつの間にか 大地を潤しているよ …

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たんぽぽわたげと ワンコたち ~ つぶやきシリーズ ~

皆さん、こんばんは。 さて、久々に書いちゃおうかなぁ! 創作作品! このところ、自分の生活に追われていたから、余裕がなかったし、余裕は自分で作らないといけませんものね。 では、書いてみよっと! 書き始めて、最後はどうなるかこの本人も分からないという、つれづれなるままに手法で…。 ども。たんぽぽの花と、綿毛です。 たんぽぽわたげと ワンコたち …

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