本日は、久々に詩を…




   恵み


悲しいのかい?
つらいのかい?
ゆっくりでいいから
慌てなくていいから
少しずつ
少しずつ…

背を丸めて
うずくまって
うつむいている君
まだいいよ
そのままで
ゆっくりでいいから
少しずつでいいから
少しずつ
少しずつ…

少し気が楽になったら
その目を開いてごらん
君が流した涙が
いつの間にか
大地を潤しているよ

その大地が見えたなら
自分の足下を見てごらん
星の光
月の光
いつの間にか雨は止み
雲も流れて
小さな光で君の足下を照らしているよ

そのまま目を開いていてごらん
ほら
小さなアリたちが
せっせと何かを運んでいるよ

少し視線を横に向けてごらん
ほら
小さな花が
一生懸命咲き誇っているよ

少し視線を上に上げてごらん
ほら
その小さな花が
いっぱいいっぱい咲いているよ

もう少し視線を上に上げてごらん
その花ばかりじゃない
いろいろな花が
色とりどりに咲いているよ

もう少し視線を上に上げてごらん
その花たちに
チョウチョやハチが
遊ぶように飛んでいるよ


気がつけば
夜は明け
朝になっている
空は次第に青く明るくなり
白い雲がゆっくりと流れている
鳥は大空を舞い
綺麗な声を響かせている


大地は恵みに満ちている
それまで気がつかなかった
忘れていた恵みが
君の周りにあふれている


さあ、もっと視線を前に向けてごらん
見えるだろ?
遠くで君を待っている人が
待ちきれず君に走り寄ってくる人が
笑顔で手を振っているよ

そして、もっともっと向こうを見てごらん
お日様がニコニコ笑って輝いているよ

立ち上がれるかい?
歩き出せるかい?
それなら
少しずつ
少しずつ
一歩を踏み出そう

歩き出した君の瞳には
恵みにあふれている

そして君が残した足跡に
また小さな花が咲く
























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