カモとの出会い

お日様の女神様が微笑んで、あたたかなめぐみをいっぱいに降り注いでくれた、そんな冬の日。

今日もお昼前のお散歩を楽しんでいるサクヤちゃん。


画像


まだまだ自動車が怖くて、人も怖いサクヤちゃん。

だけど、草の生えている辺りでは、ピョンピョンうれしそうに跳ね回るサクヤちゃん。

サクヤちゃんがふと横を見ると、小川にカモが2羽。


画像


サクヤちゃんが話しかけます。

「こんにちは。お水の中、寒くないですか?」

すると、カモさんたちは笑って答えます。

「寒くはないよ。ここでご飯を食べているんだ。」

「小さいお魚にタニシ、美味しいご飯がいっぱいよ。」


カモさんたちはお食事中。

だけど、サクヤちゃんのお話に付き合ってくれています。


「あなたはお散歩?」

「いいね、お父さんと一緒で。」


「お父さんとお母さんはいないの?」

「私たちは、最初の頃だけ。飛べるようになって、自分でご飯を食べられるようになったら、お別れなの。」

「だけど、それが僕たちの生き方なんだ。お父さんやお母さんがいなくても、もう寂しくないよ。」


寂しくないって、本当かしら?

サクヤちゃんは不思議に思いました。

サクヤちゃんは、自分の本当のお父さんとお母さんから離れて、今の『にんげん』のお父さんのところに来たばかりの時は、本当は寂しくて寂しくて仕方がなかったんです。

だけど、今では新しい家族に親切にされて、とってもあったかい毎日。

だから、カモさんたちがお父さんやお母さんがいなくても寂しくないなんて、信じられません。


「2人はきょうだい?」

フフッと笑って、女の子のカモさんが答えました。

「私たち、結婚するの。恋人同士よ。」

「そして、結婚したら卵を産んで、子どもたちを育てるんだよ。」

「1年に1回、たくさんの卵を産んで、たくさんの子どもたちを残すのよ。」

「そうやって仲間が増えてくる。ね?仲間が多ければ、寂しくないだろ?」


仲間?

家族とは違うのかな?

サクヤちゃんは聞きました。


「仲間ってなあに?」

「仲間っていうのは、みんなで力を合わせていろいろなことをやり遂げる、家族や友だちみたいなものだよ。」

「同じ心、同じ気持ちで、みんなで力を合わせるのよ。仲間がいるだけで、とっても心強いの。」


「じゃあ、私の家族も『仲間』なのね?お父さんや、お兄ちゃんたちも。」

「そうだね。君の家族も大切な仲間だね。」

「だから、サクヤちゃんも家族の力になってあげるのよ。」

「優しくされるだけじゃダメ。自分から優しくしてこそ、本当の仲間の一員だよ?」


サクヤちゃんは、ニッコリ笑って言いました。

「うん!私も家族みんなの力になるね!ステキにお話し、ありがとう!」

「どういたしまして。気をつけて帰るんだよ。」

「ありがとう!さようなら!また明日ね!」

そうやって、サクヤちゃんとカモさんはお別れしました。

画像


夕方のお散歩の時には、カモさんはいませんでした。

カモさんに会えなくて残念なサクヤちゃん。

でも、遠くに大勢のカモさんたちが、三角になって飛んでいく様子が見えました。

それを見て、サクヤちゃんはお父さんに話しかけました。


「お父さん、今日ね、カモさんに会ってね…」

「知ってるよ。いいお話しだったね。」

お父さんも聞いていたんだって思うと、サクヤちゃんもうれしくなりました。

それからずっとお父さんとカモさんのお話を、楽しそうにしていました。


画像





















ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい かわいい

この記事へのコメント

  • mimiy106

    サクヤちゃん、本当のお父さん、お母さんと
    離れた時はとても寂しかったと思う。
    でも今はとても幸せそうだから安心ですよね。
    優しいお父さんと2人のお兄ちゃんたちに
    囲まれて!これからも幸せにずっと暮らして
    いってほしいですね。
    2010年12月05日 09:54
  • mimiy106様>
    コメント、ありがとうございます。
    飼い犬の幸せは、飼い主の務め!
    僕らのワンコはもちろん、いろいろなペットたちの幸せを願って、活動していきますね。
    2010年12月05日 13:27

この記事へのトラックバック