たんぽぽわたげと ワンコたち ~ つぶやきシリーズ ~

皆さん、こんばんは。

さて、久々に書いちゃおうかなぁ!
創作作品!
このところ、自分の生活に追われていたから、余裕がなかったし、余裕は自分で作らないといけませんものね。
では、書いてみよっと!
書き始めて、最後はどうなるかこの本人も分からないという、つれづれなるままに手法で…。

ども。たんぽぽの花と、綿毛です。


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たんぽぽわたげと ワンコたち


お日様がにこにこしている、いいお天気の日は、お父さんが何回もワンコたちをお散歩に連れてってくれます。
ワンコのムサシ君、ミカド君は、お散歩が大好き!
だって、毎日、同じ道を歩いていても、少しずつ景色がちがうからです。
空の色、雲の形、咲いているお花、ちょっとずつ、ちょっとずつ、何かがちがうのが楽しみでしかたがありません。
ただ、他のおうちのワンコを見ると、ワンワンほえてしまうのが玉にきず。
それさえなければ、おとなしくいい子たちなんだけどねぇ…。

おやおや?
ムサシ君が何かを見つけたようです。
「ねえ、ミカド。この白くて丸くてフワフワしているもの、何だろう?」
おとうとのミカド君もふしぎそうに見ています。
「ほんとうだ。何だろう?ここって、前に来た時は、黄色いお花がたくさん咲いていたところだよね。」
ムサシ君とミカド君はそこに立ち止まってしまい、なかなかそこを動こうとしません。
おとうさんは、しばらく2人の好きなようにさせてあげました。

「ねえねえ、君は何なの?」
ムサシ君はがまんできずに、その白くて丸くてフワフワしたものに話しかけました。
「あら?この前もここを通ったじゃない。そこのワンちゃんも言ってたけど、もとは黄色いお花だったものよ。」
「え?あの黄色いお花が、こうなったの?」
ムサシ君は驚きました。
「でも、あの時は、こんなに背が高くなかったよ?」
ミカド君も驚いて、その白くて丸くてフワフワしたものに聞きました。
すると、こう教えてくれました。
「私たちは一つ一つが、たんぽぽっていうお花の種なの。お花が咲いたあと、私たちは一つ一つ種になって、風さんに運ばれるのを待っているの。」
「風さんに運ばれる?」
ミカド君が何のことだろう?と思っていると、そこに風さんがやって来て、白くて丸くてフワフワしたものの中から、いくつか吹き上げて、空に舞いあげました。
「あ、風さん!」
「あら、ミカド君。ムサシ君も。こんにちは。」
「風さんが、この子たちを運んでいるの?」
「ええ、そうだよ。この子たちはわたしが遠くまで運んであげるんだよ。そして、この子たちはここから遠く離れた場所に落ちて、また黄色い花を咲かせるためにがんばるんだよ。」
風さんが親切に教えてくれました。
「でも、この前は、こんなに背が高くなかったのに。」
と、今度は地面の近くから声が聞こえました。
「わたしがね、風さんに運んでもらいやすいように、グンと背伸びするのさ。」
それは、白くて丸くてフワフワしたものの、おかあさんでした。
「この子たちは、わたげっていってね、小さな一つ一つが私たちの子どもたち。それがこうやって丸くなって、風さんに飛ばされるのを待っているんだよ。わたしは、この子たちが風さんに運ばれやすいように、お花を咲かせたあとは、いっしょうけんめい茎を伸ばして、背伸びをするんだよ。」
たんぽぽのおかあさんは、風さんに運ばれていく自分の子どもたちをうれしそうな顔をしておはなししてくれました。
「じゃあ、ぼくたちも手伝ってあげる!」
ムサシ君とミカド君は、いっしょうけんめいわたげたちに息を吹きかけました。
たくさんとまではいきませんでしたが、いくつかのわたげが、空に舞っていきました。
「まあ、ありがとう!きっとどこかできれいに咲いてくれるだろうよ。」
たんぽぽのおかあさんにほめてもらって、うれしそうなワンコたちでした。

「そろそろたんぽぽさんとのおはなしはいいかな?」
おとうさんが言われて、ムサシ君とミカド君はその場をはなれました。
「飛んでいったわたげさんたち、きっときれいなお花を咲かせるよね、ムサシお兄ちゃん。」
「うん。きっとたくさんたくさんきれいなお花を咲かせるよ。」
お日様と同じようににこにこしながら、そのあとのお散歩の続きを楽しんだムサシ君とミカド君でした。


次の日も、お日様がにこにこな1日。
ムサシ君とミカド君は、またたんぽぽさんや、そのわたげさんたちに会うのを楽しみにしていました。
すると、どうでしょう!
きのう、あれだけいっぱいあったたんぽぽやいろいろな草たちが刈り取られてしまっていたのです。
きっと、その草たちが生えていたちかくにあった、おうちの「にんげん」が、じゃまだから、という理由で刈り取ってしまったのでしょう。
刈り取られた中には、いくつものわたげたちがたおれていました。
ムサシ君は、あわてて近くのたおれたわたげさんにはなしかけました。
「だいじょうぶ?もう飛べないの?」
「ううん、わからない。風さんが強く強く吹いてくれたら…。そしたら…。」
ミカド君は、おとうさんに聞きました。
「おとうさん、この子たち、もうダメかな?」
「わからないなぁ、ここでそのまま根付いてお花を咲かせるかもしれないし、またつよい風さんに運ばれるかもしれないし…。」
ムサシ君とミカド君は、ちょっと悲しくなりました。
「ここのおうちの『にんげん』には、たくさん草が生えていて、じゃまになったんだろうね。だから刈り取ったんだよ。しかたないよ。たんぽぽだけでない、背が高くてじゃまな草が多いと、下にいる小さなお花が咲けないことだってあるだろ?」
「…そうなんだ。」
ちょっとガッカリした2人でした。
すると、たんぽぽのおかあさんが、声をかけてくれました。
「ムサシ君、ミカド君。大丈夫ですよ。わたしたち、これくらいじゃ負けないから。」
「え?」
「わたしたちたんぽぽは、しっかり根を地面の下におろしているから、このままでは終わらないの。また来年、きっときれいな黄色いお花を咲かせて、たくさんのこどもたちのわたげを作ってみせるわ。」
「だって、あつ~い夏やさむ~い冬とかあるし、本当にだいじょうぶ?」
「目に見えない地面の下でいっしょうけんめい生きているから、ぜったいにだいじょうぶ!来年、また覚えていたら、ここを通って、わたしの言ったことばを思い出してごらん。たくさんの黄色いお花を咲かせているからね。」
すると、おとうさんが言いました。
「自然はね、『にんげん』のやるちょっとくらいのことでは負けないんだよ。『にんげん』が思っている以上に強いものなんだ。たんぽぽさんの言葉を信じようよ。」
「…うん。」
2人はまだ少しがっかりしていたようでした。
すると、ムサシ君が、たおれているわたげにフッと息を吹きかけました。
ミカド君も、ムサシ君と同じように、フッと息を吹きかけました。
いくつかのわたげが、空に舞っていきました。
「ありがとう!ありがとう!ムサシ君、ミカド君!」
わたげさんたちは、うれしそうに明るい空の上に舞い上がっていきました。
その「ありがとう」の言葉に、ちょっとてれくさかった2人でした。
「さて、じゃあ、おとうさんも少しだけお手伝いするかな?」
おとうさんも、たおれていたわたげのついた茎を手に取って、フッと息を吹きかけました。
「ありがとう!ありがとう!」
ムサシ君とミカド君は、その言葉を聞きながら、いつまでもいつまでも空を見上げていました。







それでは、明日が皆さんにとってお日様ニッコニコの1日でありますように。


おやすみなさい。











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この記事へのコメント

  • mimiy106

    おはようございます。
    作品読んでいてなんかじ~んと
    きちゃいました。
    草や花ってほんと強いですよね。
    どんな状況でもその場所にずっと根を
    はって生きてるんですよね。
    だから私も頑張らなきゃって思います。
    2010年04月29日 09:20
  • mimiy106様>
    コメント、ありがとうございます。
    刈り取られてしまっても、まだ地下でそれこそ根強く生きている植物たち。「にんげん」にはなかなかできないことかもしれませんね。
    じ~んとしていただいて、ありがとうございました。
    2010年04月29日 16:47
  • marippechan

    久々の涅ワールド☆いいですね~(^^)
    最近はいつでもタンポポが見られる
    ようになりましたね。
    ちょっとやそっとじゃ動じない感じ
    が強く、でも花はかわいいんですよね☆
    近所にもタンポポがいっぱい咲いていますが
    めちゃくちゃ大きくて30~40センチくらい
    伸びてるのがあるんです。。(^^;)
    もはやタンポポではありません。。
    自然ってスゴいです。。(^^;)

    2010年04月30日 08:15
  • marippechan様>
    コメント、ありがとうございます。
    たんぽぽって、本当に強いはなだと思いますね。背の高いたんぽぽは、おそらくセイヨウタンポポという外来種だと思います。僕のアパートの周りにも幾つか見られますが、在来種のたんぽぽも多くて、可愛いですよ。
    2010年04月30日 13:47

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