コマのつぶやき

皆さん、こんばんは。

「つぶやき」シリーズ・スピンオフです。
ネタがないから書き始めたのだけれど、僕の中でいろいろと書きたい衝動に駆られています。
今日は、僕が小学校に上がった頃から高校3年までいっしょに過ごした愛犬のこと。
わずか12年ですが、ともに生活した犬です。
僕には、その犬が最期の日に見せた寂しそうで疲れ切ったような表情が頭の中に強烈に残っています。
今のワンコたちのこと等を書いていたら、最近、彼のことが思い出されて…。
今日も、思いつくままに書いてみます。
ども。稲刈りの終わった我が家の前の田んぼに、スズメたちが舞い降りてきています。
どうやら落ちている稲の実をついばんでいるようです。
さて、この画面の中に何羽のスズメがいるでしょう。
答えは…、僕にも分かりません……。

画像


あぁ、なぜだろう。
ここのところ、毎日疲れる。
食欲もないし、かたいご飯はもう食べられない。
お母さんが、「えさ」を柔らかくしてくれたり、柔らかいささみをくれたりするけど、もう食べられないなあ。
今日は、とても眠い。
眠くって、眠くって、仕方がないよ…。


目を閉じると、なぜかな、昔のことが思い浮かぶんだ。
このおうちに来た日のことから、つい昨日のことまで。

初めてこのおうちに来た時は、寂しかったなぁ。
兄弟とも別れて知らないおうちに来たから、とても怖かった。
でも、「にんげん」の「お母さん」がとても可愛がってくれて、それから新しい家族にだんだん慣れてきたんだ。

このおうちには、「にんげん」のお父さんとお母さん、そして3人の息子がいたんだ。
そのうち上の2人の兄弟は、早くからおうちを出て「だいがく」に行ってしまったから、一番下の子と、一番仲良しになれたんだ。

名前ももらった。
『コマ』だって!
かわいい名前だろ?

でも、その一番下の子と初めて会った時は、泣かれちゃったんだよ。
僕は最初このおうちに来た時に怖がっていただろ?
でも、体の大きさが僕に近かったその子を見て、友だちになれるって思って、僕の方から走ってあいさつに行ったんだけど、勢い余ってぶつかって、その子は転んじゃって…。
あまり大きな声で泣くもんだから、僕、悪いことしちゃったって、反省したんだ。

でも、その子とも仲良くなって、楽しい生活が始まったんだ。
僕はいつもおうちの外だったけど、下の子が1日に何回も外に出てきて遊んでくれた。
「しょうがっこう」という所から帰ってくると、“ただいま”を言う前に、僕の所に来て、なでてくれたりいっしょにに走ってもくれた。
僕とばかり遊ぶもんだから、“早くおうちに入りなさい!”って怒られていたんだ。

ご飯はお母さんや一番下の子がくれた。
時々「しゃんぷー」というのをされるのはイヤだったけど、下の子がていねいに洗ってくれた後は、何だかスッキリした気分だった。

「にんげん」のお父さんは、僕を「こんてすと」というのに連れていったことがあって、何をされるか分からなかったけれど、ただ言われたことをやったら、3番目にいい犬だって決まったらしい。
お父さんが金ピカの物と紙切れをもらって嬉しそうだった。
僕も何だか分からなかったけど、嬉しかった。

一度、お散歩の途中に、首輪をつないでいるひもが外れたのに気がつかなくって、何だか軽くなったなぁと思って気持ちよく走り回っていたら、おうちの人が後ろにいなくてビックリ!
僕は迷子になっていたんだ。
おうちがどこだか分からなくて、近くにいたネコさんやスズメさんに聞いたけれど、みんな知らないって言うし。
どうしていいか途方に暮れていたら、お母さんが僕を見つけてくれた。
お母さんが泣いていたよ。
僕を抱いて。
ごめんね、ごめんね、て、僕は謝っていたんだ。

だけど、
お母さんの胸の中、

あたたかかったなぁ!



おうちの外にある僕のお部屋。
だけど、雨の日はおうちに入れてもらえるから、雨の日は大好きだった。
大好きなお母さんや下の子といっしょにいられるから。

一度、僕のお部屋の中にヘビ君が入ってきた時は、ビックリしちゃった!
僕は大きな声で吠えながら
「早く出てってよ!」
と言ったんだけど、ヘビ君は無視。
逆に、にらみつけてくるから怖かった。
僕があんまり吠えるから、下の子が気がついて外に出て来てくれた。
大きなヘビ君だったから、下の子も怖かったみたい。
でも、「ほうき」を持ってきてヘビ君を追い出そうとしてくれた。
僕もいっしょに吠えながら、お部屋から追い出したんだ。
そしたら、ヘビ君は下の子に向かっていくんだ。
僕はつながれていたから助けられなかったけど、届くところまで追いかけた。
下の子はヘビ君を蹴飛ばしてた。
ヘビ君もイヤになったのか、最後はどこかに行っちゃったなぁ。

その下の子も、「ちゅうがく」とか「こうこう」とかに行くようになると、いっしょにいられる時間が少なくなって寂しかった。
でも、どんなに帰りが遅くなっても、帰ってきたら必ず声をかけてなでてくれた。

他にもいろいろなことがあったなぁ。
どれもみんな懐かしいなぁ。

だけど、最近、めっきり疲れてきて体が動かなくなって…。
ご飯ものどを通らなくなって…。
下の子が帰ってきたら、しっぽを振って必ず大きな声で
「お帰り!」
って言ってたのに、もう大きな声も出なくなった。
しっぽを振る元気も出ない。


眠いよ。
疲れたよ。
だんだん目の前がかすれてきた。
見えなくなってきた。

あ、下の子が「こうこう」に行くみたいだ。
「行ってらっしゃい…」
ダメだ…、立てないし。目も開かない。
声なんて出ない。
“おい、コマ!コマ!”
下の子が頭をなでながら僕を呼んでくれる。
でも、もう答えられないんだ。
ごめんね。
“お母さん、大変だ!コマが!”
下の子がお母さんを呼んでいる。
お母さんが出て来たみたい。

でも、もう何も見えない。

どこ?
どこにいるの?

フワッと体を抱き上げられた。

“コマ…”

あたたかい。

ああ、今、きっとお母さんの胸の中なんだ。

あたたかい。



あたたかいなぁ…。













母は、コマを抱いてしばらく泣いていました。
僕も何だか悔しくて泣いていました。
でも、ありがとう、という気持ちもいっぱいでした。
たった12年間だったけれど、本当に素敵な日々をいっしょに過ごせたことに感謝していました。

今、目の前のワンコたちとも、そんな悲しいお別れをする日が必ず来ます。
だから、この毎日を大切に過ごしたい、そう思っています。


ダメだ、書いていて、涙が出ちゃった。



それでは、明日が皆さんにとって「あたたかい」1日でありますように。

おやすみなさい。











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この記事へのコメント

  • トヨママです

    そうなんですよねぇ~人間でも動物でも別れは必ずやってくるものなのですよねぇ・・・
    もう、14・5年前になりますが、旦那の実家で飼っていた犬(もん太)の事想いだしました。亡くなる前に病院に連れて行ったのですが、診察台の上であまりにも苦しそうに唸るので、、可哀そうでもん太の頭を手でづっと持ち上げていた時・・・もん太の目から~涙がひとつぶ・・ながれたのです。
    あれは、きっとお別れの涙だったのではないかと、今でも思っています。
    久しぶりにもん太の事想いだしましたよ!!
    2009年10月19日 00:08
  • トヨママ様>
    コメント、ありがとうございます。
    そうなんですよね。一度でもペットを飼ったことがある人は、必ずこういうつらい経験をするんです。僕も一度こういう経験を指定ながら。それでも3つの命をまた預かる機会に巡り会いました。
    同じつらさをまた味わうだろうし、それも3つもですから、悲しみもそれぞれ倍加されていくことでしょう。
    でも、一度引き受けた大切な命。そして家族として彼らをとらえ、大切に育んでいくことが僕の責任であり、それが僕の希望です。
    コマは僕の心の中で生きています。心の中の大切な家族です。
    2009年10月19日 00:20
  • marippechan

    私も小さい時から嫁に出るときまで犬と猫が居ない時はありませんでした。母が動物好きでいつも家にはたくさんの家族がいました。でもその分何度も悲しい別れを経験しました。でも本当に今でもみんな心の中で生きています☆昨日も実家の母と昔の話をしていた時みんなの話になりました。なつかしく笑いながら思い出していました(^-^)その子その子1匹1匹にドラマがあり、私達家族の歴史を思い出す時に彼らはなくてはならない存在です☆涅さんの記事を見ていたらいつか私も昔の家族達を記事に残したいな~と思いました(^-^)そして我が子達にもカワイイ家族をいつか持たせてあげたいと思いました
    (^-^)-☆






    2009年10月19日 08:03
  • ママン

    私にも経験ありますよ
    私の実家でも私が生まれた時から動物と一緒に
    過ごしてきてたので・・・
    これを読んでいたら何だか
    切なくなっちゃいました
    今も実家に猫と犬がいるのですが
    この猫はもう家族になって17年が経ちます
    今はもうおじいちゃん猫なんですが
    本当にいいコでウチの娘も大好きなんです
    私の人生の半分以上一緒にいるコなので
    いつまでも一緒にいたいのですが
    叶わない事なので今を大事に
    毎回実家に帰った時は大切に接してます
    2009年10月19日 14:27
  • marippechan様>
    コメント、ありがとうございます。
    そうでしたか。そんなにもたくさんの出会いや別れを経験されているとは。僕はまだただ一度でこんなにも切なくて、そうと知りつつ、また3つの命を預かりました。だからこそ、大切に育んでいこう、と心に決めています。
    もしよろしければ、ぜひいつか記事にしてみてください。命の大切さやふれあいの温かさを、多くの人に知っていただく機会にもなりますから。
    2009年10月19日 14:44
  • ママン様>
    コメント、ありがとうございます。
    お子様も大好きなおじいちゃん猫。きっと可愛らしいのでしょうね。そんなにも長生きだと、本当に家族になくてはならない存在になっていることでしょうね。
    切ない気持ちにさせて、申し訳ありませんでした。でも、書かずにはいられなかった僕でした。今のワンコたちを通して、コマもきっと僕のことを見ている、そんな気持ちになったんです。
    2009年10月19日 14:48
  • なっち

    こんばんは。
    コメントありがとうございました。
    今日はマスクを忘れ、大失敗です(><)
    2009年10月19日 18:54
  • ばっかバッハ

    飼い犬との別れね。
    私もありましたねぇ。

    …(思い出し中)…

    つらいので、もう犬は飼いません。
    ちなみに、すずめは14羽かなぁ…(数えた)
    2009年10月19日 20:39
  • なっち様>
    コメント、ありがとうございます。
    学校閉鎖が開けて登校時にマスクを?
    そいつは大変です!
    気をつけていてくださいね!
    2009年10月19日 22:30
  • ばっかバッハ様>
    コメント、ありがとうございます。
    14羽、正解です。よく数えましたね!

    僕はつらいのに、また飼いました。
    子供たちに命の大切さを知ってもらうため。そして、家族として迎え入れるため。
    きっと、また涙を流すだろうなぁ。でも、その時に後悔しないように、そして彼らも後悔のないように、毎日を大切に過ごしたいと思っています。
    2009年10月19日 22:36
  • 焔谷

    僕は、最後は見れませんでした
    ホカホカしてたのに冷たくなってて
    生き物って感じが抜けてしまうんですよね
    2009年10月20日 05:13
  • 炎谷様>
    コメント、ありがとうございます。
    そう、冷たくなって、グッタリとしてしまう。
    だからこそ、悲しいんです。もう、彼が彼でなくなってしまったような、そんな感じでした。
    2009年10月20日 06:31
  • 酒林ゆき

    「死」から学ぶことは大きいと思います。
    私は、中学生のときこのことを考えました。
    そして、「いつ死んでもいいように生きなきゃね」と家族に言ったことがあります。笑われてしまいましたが…。
    私は、小さい頃から動物が好きで、死と向かい合う機会が幾度かありました。
    このときに、心が育ったと思います。
    今の子供達には、このような経験ができるチャンスが少ない。
    …幼年期に、とても大切なことなのに…。なんとかならないだろうか…。
    考えてみます。
    このような記事を書いていただき、ありがとうございました。
    貴重なきっかけになりました。
    2009年10月23日 07:12
  • 酒林ゆき様>
    コメント、ありがとうございます。
    ペットを飼うことで必ず訪れる死は、悲しみとともに「命」の大切さ、絆の大切さに気づく契機にもなります。例えば僕のこの「つぶやき」が、諸事情でペットを飼えない子供たちの考える契機にもなれば、と思うと、コメントをくださる多くの皆さんが言うように、絵本か何かにすべきなのか、とも考えるようになりました。
    ただ、そういうパイプを持っていないので、難しい話ですね。
    2009年10月23日 07:50

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